前回に引き続きヘアケアについて。
今はオーガニックコスメもメジャーになり、オーガニック=刺激が少なくて優しい、安心というイメージでシャンプーもオーガニックをうたっているものが増えたように思います。
私も1年ほど前まではそういったものを選んで使っていました。
まず、そもそもオーガニックシャンプーって何?というところから。
オーガニックシャンプーとは、有機栽培された植物成分が主に原料となっているものとされています。
自然由来の成分を使用しているので、髪や頭皮への刺激が少なく安心して使用できると思って選ぶ方も多いのでは?
しかし、オーガニックコスメと同様、日本でのオーガニックシャンプーの基準はあいまいな為、「オーガニック」とうたって販売されているものでも、成分を見ると実際に使用されているオーガニック成分はほんのわずかで、市販のものとあまり成分が変わりのないものが多いのも事実。
私が長らく使用していたオーガニックシャンプーも、成分を見ると合成成分が入った合成シャンプーでした。
また、髪と頭皮をいたわる低刺激が売りのアミノ酸系シャンプーも合成シャンプーです。
合成シャンプーの主成分は洗浄成分の合成界面活性剤ですが、それ以外にも粘性を出すための増粘剤やツヤを出すための合成ポリマー、泡立ちを良くするキレート剤、保存期間を長くする合成防腐剤など合成成分が多く配合されています。
成分表示を見て、長いカタカナ名や英文字(PEG、BG、PG、EDTAなど)が入っている成分名、数字が入っている成分名など原料のイメージができないものは、ほぼほぼ合成成分です。
全成分の最後の方にパラベン(メチルパラベン、プロピルパラベンなど)、フェノキシエタノールなどの表示があれば、これは合成防腐剤です。
では、合成シャンプーの何が問題なのでしょうか?
①キューティクル消失
合成シャンプーに使われている合成界面活性剤は洗浄力がとても強いものが多く、使い続けると、汚れだけではなく髪の保護膜であるキューティクルまで少しずつ溶かして剥がしてしまいます。
そして、細くてハリがない、乾いてパサパサしている、まとまりにくい、ツヤがない、枝毛が多いといった髪の悩みにつながります。
②頭皮へのダメージ
合成界面活性剤は浸透性がいいのでシャンプー後も頭皮に残り、皮脂を奪いながら大切な頭皮のバリアを壊し、頭皮が荒れて薄くなりフケやかゆみの原因に。
さらに、毛根にまで浸透し壊していくため、新たに生えてくる髪が細くなったり、抜け毛が増えたり、髪の分け目が目立つなどのトラブルを引き起こします。
③からだへのダメージ
頭皮のバリアが破壊されると、合成シャンプーに含まれる有害な合成成分が皮膚の奥に入り込み、血管を通じて体内に蓄積されてしまいます。これを「経皮毒」と言います。
合成成分(石油化学物質)は、脂肪層となじみがよく、身体の脂肪の多いところに溜まりやすいと言われています。
近年、子宮内膜症やその他の婦人科系の病気、アレルギー、がんなどの原因になっていることも指摘されています。
「経皮毒」については、次回の記事で詳しくお伝えします。