夏に向けて気になるのが、紫外線ケアですよね。
今日は、オーガニックコスメの観点からの美白についてです。
日焼けやシミを消すために、美白化粧品を使う方もいらっしゃるかもしれませんね。
一般的な美白化粧品は、肌の奥まで有効成分を浸透させてメラニンの生成を抑制するものです。
そのため、メラノサイトの一部を破壊したり、シミやくすみを消すための漂白成分が配合されていたりします。
これらの成分には少なからず毒性があると考えられ、医薬部外品として許可を得なければならず、通常の化粧品よりも肌に負担を与えるものです。
発がん性が指摘されている成分もあり、濃度が規制されていたり、ヨーロッパでは使用が禁止されていたりします。
「美白化粧品を使うと、肌が荒れる」と言う声もお客様からよくお聞きします。
医薬部外品(薬用化粧品)」というと、一般の化粧品よりも効果が優れていると思いがちですが、肌の深部にまで成分を浸透させるために合成界面活性剤などが使われていることがほとんどで、これが肌のバリア機能を破壊してしまうおそれがあります。
そして、何より怖いのが、医薬部外品には有効成分の表示のみで、一般の化粧品のように全成分を表示する義務がないので、一時的に効果を見せるために肌に負担のかかる成分が配合されていたとしても、私たち消費者は知ることができません。
それだけリスクのある化粧品だということを知り、刺激を感じやすい敏感肌の方や肌トラブルがあるような場合には使用を避けた方が無難かなと思います。
個人的には、長期にわたって継続的に使用することは、あまりお勧めしません。
それでは、オーガニックコスメでの美白について。
オーガニックコスメでの美白ケアは、ケミカルコスメでの美白のようにピンポイントでシミを消すようなものとは考え方が根本的に違います。
オーガニックコスメでの美白は、肌本来の働きを高めることでメラニンの生成を抑制したり、ターンオーバーを正常化することでメラニンの排出を促すことでシミを予防することにフォーカスしています。
なので、既にできてしまったシミを消すことは、オーガニックコスメでは難しいというのが正直なところ。
オーガニックコスメで効果的に美白するには、日焼けしてしまったら、早めにケアすること。
ユキノシタ、オウゴン、カンゾウ、ソウハクヒ、白樺など植物から抽出した美白有効成分やローズヒップ、シコンなど紫外線予防に有効な成分の入った化粧品をうまく取り入れることで、シミ・くすみのない透明感のある肌がキープできます。
とは言え、何より大切なのは、日頃から紫外線対策をすることですね。